君と、世界の果てで


そうだよな。


俺がしたのは、本当に重い決断。


今までとは比較にならない責任。


自分でさえ、ギリギリなのに。


他人に、たった22年しか生きてない俺に、その重荷を背負わせる事を。


多少なりとも、申し訳なく思うのだろう。



「大丈夫です。

その……ストーカーの事もあるし……

しばらく深音さんを、預からせてもらえませんか」



自分でも、少し強がっていると思う。


でも、深音とのつながりが切れてしまう事の方がつらい。


それが、素直な気持ちだった。


この白い雪のように、深く深く降り積もる想い。



それは、愛しい人に、少しでも幸せでいてほしいという、願い。


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