君と、世界の果てで


警察が来てから、また発作が起きて、あたしは倒れてしまった。


目が覚めたら、すぐに髪を黒く染めたの。



陸、陸、陸。



次の日、崇文を誘って葬儀に行った。


陸のピックを持って。


あなたは覚えてなかったけど、あれは、あなたが陸に与えたもの。


小さいから、なくすといけないからって、あたしに預けてたの。



陸。


お兄さんのピックだよ。


一緒に連れていってね。


良かった。


すぐ通報したから、綺麗な顔で、お兄さんと会えたね。


見てる?


お兄さん、泣いてるよ?


こんな綺麗な涙を流すひと、初めて見た。


ねぇ、笑っちゃうね。


何も知らないから、あんな綺麗な涙を流せるんだ。


笑っちゃうね。


元恋人も、今更後悔してるよ。


あんなに取り乱して、バカみたい。


自分が追いつめたのにね。


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