お姉ちゃん
お姉ちゃんは家の近くの芸術系の高校に通っていて、すごく絵がうまい。市の絵画コンクールで優勝をなんどもしているくらいだ。

子供の頃はお姉ちゃんの希望で美術館に行ったり芸術展とかたくさんの有名画家の絵や建築物をみた。

わたしはなにがいいのかわからなくてつまらなかったけど。
お姉ちゃんは楽しそうに何十分も見ていた。

いまでも家で暇さえあればわたしのデッサンを描いたり、画集を眺めている。

天才的な絵の才能の反動からか、勉強や運動となると、とことんなにもできない。語学力がないからだと思う。
たまに話し方がおかしくなるし。

きっと、お姉ちゃんのことだから余計なことを覚えたくないんだろう。

昔、わたしがまだ6歳の頃に、絵を描き続けることができたらそれでいいと言っていた。

いまもあの頃とほとんど変わらないし、同じ心境だろう。


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