迷子の殺人鬼
これぞ尻軽女
激痩せし、スタイルが良くなった。
若さだったのか、あまり胸は落ちなかった気がする。

恋を知って、化粧やお洒落を覚えた。
同級生の男子が、急に話し掛けて来るようになった。
ナンパもされる様になった。

それまでには考えられない程モテたのである。
まぁ、本当の意味でモテてた訳じゃないけど。

衝撃の事件から暫らくは、大人しくしていた私だが。
憶えてしまったSEXの味が恋しくて堪らなくなった。

肌を重ねる事は、何故あんなにも心地良いのだろう。

まだ、たった1人に抱かれただけ。
それも、ヤりたい盛りの大学生の独りよがりなSEX。
快感を覚えた訳じゃない。

抱き締められる事、触れられる事が心地良かったんだと思う。

いつの頃からか、私は色んな男とSEXする様になっていた。
SEXもせずに、ただ抱き締めてくれる男なんていないし。
躰が繋がったら、心が満たされる気がした。

繋がってる間だけは。

結局は何も満たされていないのだから、堂々巡りの悪循環。

相手の顔等、覚えてはいない。
しょっちゅう違う男とヤってた。
もはや、中毒である。


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