結婚しました!
「とりあえずそれ着てみろ、お前の着ていた服は洗っておく。」


女(たぶん)はこたつから顔だけ出してニッコリと笑い


「何から何まで、お手数をかけて申し訳ございません。」


といった。


良心がチクリと傷んだ。


でもでも、

男のロマンだろ~

『素肌に自分のシャツのみ羽織る女』

一瞬でも、見てみたい、男心だよ許して神様!


彼女から目をそらし、脱いであったものを拾い集めた。


「う…」


見つけてしまった。

最後の一枚。


やっぱこたつの下は…

妄想が、ムクムクと勝手に形作られている。

色白の一糸まとわぬ…

いかんいかんっ!

あ、俺もしかして、

もしかして俺、頂いちゃった?


とりあえずそれも拾い洗濯機まで持っていき、

洗剤を入れ洗濯を開始した。


「う~ん」


ゴトゴトと悲鳴のような音を出して回る、

中古で買った壊れそうな2槽式洗濯機の前で、

昨夜の状況を回想していた。






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