結婚しました!

その日の朝は、一度起きたせいか、

スッキリしなくて、

布団から離れがたい気持ちで目覚めた。

それに、なんだか布団の中が居心地よくて、

柔らかい感触がたまらないって…


「え!!」


俺の腕の中に、なんと音々が眠っている。



「うわっ!」


離れようとした俺にぎゅうっと抱きついてきた。


「音々!寝ぼけるな起きろ!」


「はあぁ…八起様おはようございますぅ…」


ころりんと丸まってもくもくと布団に潜っていく。


「猫かよ…」


俺は頭をかきながら音々を見つめた。


「あ。ヤベ…」


脱兎のごとくトイレに駆け込んだ。


なぜって、


想像にお任せします。


って、誰に言ってんの俺。

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