+キオク+
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水瀬真洸、高1。

今日から念願の高校生活がはじまる。

制服は中学のだっさいセーラー服とは違いブレザーになりスカートも折って短くした。

お母さんには短すぎじゃない?

なんて言われたけど気にしない。

「いってきまーす!」

いつもより元気に家をでた。

隣の家には幼馴染が住んでいる。

ずっと変わらない私の想い人。

名前は御影刀馬。

でも私の恋は叶わない。

刀馬は私と高校の合格発表の帰りに歩いている時に事故にあい記憶をうしなってしまった。

幸い命は助かったものの、私の存在は刀馬の中からきえてしまった。

この15年刀馬との間にあったものが一瞬にしてこわれてしまった。

私は刀馬に言われてしまった。

「わるいけど俺、思い出せないから君も俺の事忘れて。」と

私はただそれを受け入れる事しかできなかった。

彼の中でもう私の存在は消えてしまったから。

そこで拒んでもただ刀馬が困るだけ。

そういう事はしたくなかった。

それ以来、刀馬とは話していない。

話せなかった。

最後にいつもみたいに真洸って呼んで欲しかったなぁ…

折角刀馬と同じ高校に行ける事になったというのに…

意味がなくなってしまった。

刀馬はかっこいいし、スポーツもできるから中学、小学校でもモテていた。

私の今の状況は刀馬に彼女がいた時よりも傷ついていた。

彼女がいても日常会話くらいはできた。

どーでもいいことで笑いあえたから。

今は違う。

きっと刀馬は学校で私をみても見向きもしないだろうし、かわいい彼女をつくり記憶は戻る事なくどんどん刀馬は離れていく。

そういう考えしかできなくなっていた。

ガチャ

(あ…刀馬だ…)

「なに?」

「え?」

刀馬が話しかけてきた。

「こっちガン見してたのそっちじゃん」

「ごっ…ごめん!!」

「別に…」

(同じ学校なんだよなぁ。一緒に行きたいなぁ…)

「じゃ、俺はこれで。」

「あっ…」

(一緒に行くなんてむりだよね。)



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