詩集 詩悪魔 ―Daimon Poiesis―
煉獄


『煉獄』


君が砕け散るのも
退屈を楽しむのも
誰と愛し合うのも自由
君の人生は僕の生贄
君が狂い始めたという
使い魔の一報を僕は見る
まぶたを切り取られて

僕の人生は神の生贄
両手両足を鎖に縛られて
鉄の椅子の上でダンスを踊る
僕が狂い始めれば
滴るような甘い果実が実る
いくつもの人生を捧げられて
罪で死にそうだ
そのエッセンスを所望された
神にこの唄を届ける
悪魔に背中を嬲られながら











< 1 / 11 >

この作品をシェア

pagetop