甘いmilkchocolate~嫌いなアイツ~
急に堺は目を丸くして私を見ていた
なんだよ・・・
堺がやったくせに
馬鹿
アホ
堺は私の頬に手をもっていき
さすっていた
「押し倒すよ?」
温かな目で私を見つめる
「馬鹿」
クラクラする衝動に勝てなくなり
体の力が抜けるのを感じた
「休むか」
堺はベンチに移動し座らせてくれた
急に冷たいものがあたる
お茶だった
「2回のことでどれだけ
弱いんだよ」
おかしく笑われる
「う!うるさい!!
堺のせいだかんな!!!!」
「そんなに弱いとわ
思ってなかったよ」
「・・・フン」
お茶を一気に飲み干した
「魚、どーする?」
「見るか!!」
堺のせいで見る気なんて
もうなくなった