幸せの選択
暖かくて、まるで宙に浮いているかのようにフワフワと体が軽い



コーヒーのような香りが鼻をくすぐる


体は軽いはずなのに、腕を伸ばそうとすると、鉛のように重たくて、あがらない

ここはどこなのかと、瞼を開けようとしたけど、やっぱり上手く開かない。



徐々にどうかしてしまったのではないかと、焦り始める


なんとか指だけでも動かないかと、バラバラになってしまった自分の神経を集中させてみる。



ピクッ


右の指が微かに動いた。

すると、全身の神経が一気に全身に広がるように全ての感覚が戻ってくる。



瞼を開けた。



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