幸せの選択
「あっ、はい」

慌てて課長の元へ近寄り、手にされたコートと鞄を受け取ろうとすると、

クルリ


肩を掴まれ、反転された。

「えっ?」


驚く私に構うことなく、フワリと肩に掛けられたコート


男の人に、コートを着せてもらうなんて扱いをされた経験が無いせいか、袖を通すのが、ぎこちなくなってしまった。



「あ、ありがとうございます」

「うん?」
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