大切なもの
次の日からは、とうとう美奈もえっちゃんもあんまり挨拶をしてくれなくなった。


…私はもうシカトされるのが怖くて、私も挨拶するのをやめた。


今までこんな経験がない私は悩みに悩んだ。







…私はある日、美奈が1人で居たから



「美奈~!」



って話しかけた。



だけど、そのままシカトされて、いっちゃんえっちゃんの元へ…




もう本当に嫌だった。

















今までは積極的に3人のグループに行ってたけど、やっぱり、こういうことが辛くて、


渚や亜希子の元へすがりついた。




そしたら私を素直に受け入れてくれて…凄く嬉しかった。









私も勝手に離れていったから、悪いかもしれなかったけど、
シカトされた身からしたら3対1ですごく辛かったよ…

















私は優しく、素直に受け入れてくれた、渚と亜希子の元にしばらくべったりだった。
















そして、ある日。






渚と亜希子がえっちゃんに、初めにいっちゃんが私をシカトした理由を聞いてくれた。




…ああ、やっぱり私に原因があったんだね。と思った。









…私は毎朝連絡帳を集める係りで、



いっちゃんと私は一緒の班。


それで、私が集めるときにいっちゃんの連絡帳を開くだけなのに



私がいっちゃんの連絡帳を見たり読んだって勘違いして


それからゆきのことが嫌になったんだと渚と亜希子が説明してくれた。







…私は読んだことなんか1回もないのに。


でもいっちゃんは読んだって思っている。




やっぱりいっちゃんが嫌な思いしてるんだから私が謝らなきゃいけないよね…?


でも、いっちゃんがそのことをえっちゃんと美奈に言っただけで、私のこと3人でシカトするとか…ひどすぎる。



ただ、そう思った。









…でも謝る勇気なんかなくて、私は何もなかったように渚と亜希子の元にいたけど、
それ以降も、いっちゃん、えっちゃん、美奈は何も話しかけてこなかった。
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