恋とくまとばんそうこう
「ほんと、千葉は相変わらずだな…っ…ふっ。」
わっ…わわっ
まだ震えている滝井くんに、澄香の顔はドンドン赤くなり、いてもたっても居られなくなってくる。
そして、案の定耐えられなくなった体は正直に動き出した。
「あわっ…わっ、ほんとごめんね…っ血が止まったらすぐ外してね…っ!!それじゃぁ…」
この場から退散しようと急いで彼の横を抜けようとした、その時。
パシッ
差し込む、オレンジの夕焼けと
掴まれた、左腕の感触と。
「待って。」