Treasure in Paradise【Brack☆Jack2】

【2】

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「…ねェ…」


 ドライブスルーで買ったファーストフードのコーラを飲みながら、ミサトはうんざりしたように言った。


「何だよ」


 方や三個目のバーガーを口に入れながら、レンもうんざりしたように返事をする。


「あたし達、こんなことしてていいのかしらね?」

「…いや、よくねェな」

「じゃあ何で、こんなことしてるんでしょうかねェ」

「腹が空いたからだろ」

「……違うと思うケド」


 ミサトはそう言うと、ダッシュボードの上に置いてあった小さな鍵を手に取った。


「あたし達が今やらなきゃならないことは、この“お宝の鍵”の鍵穴を探すことじゃないの?」


 レンの目の前に鍵をちらつかせ、ミサトは言った。


「だからよ、一番怪しいと思ってた『AGORA』が完全包囲されてんだ、どうやって調べろっつうんだよ?」

「だから、あいつら全員片付けてさ~」

「アホか!!」


 ユイから預かった鍵。

 そのお宝がありそうな場所として真っ先に向かったのが『AGORA』だった。
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