オレンジジュース~俺と一人の生徒~
夜景を眺めながら
俺は自分を抑えるのに必死だった。
俺は
随分前から矢沢を愛していたのかも知れない。
常に気になる生徒だった。
俺に向かって走ってくる矢沢は
俺の癒し…
俺の天使のような存在だった。
「せんせ~!!綺麗!!あれ見て!!」
遠くに見える観覧車を指差した。
そして、俺の腕を引っ張る。
その手を…
握った。
「今日の掃除のお礼な…」
なんて言いながら。