オレンジジュース~俺と一人の生徒~



お父さんはいつの間にか眠ってしまった。

その隣に俺も寝転んだ。



なんだか懐かしい気持ちになった。


親父とも昔よくこうして一緒に寝てたっけ。




だんだん成長して、親父と同じ布団で眠ることなんてなくなったけどな。



俺は、ピンクと白の水玉模様のパジャマを着た直におやすみを言った。





いつか俺は

この家族の一員になれる?



この温かくて

優しくて

居心地のいいこの場所が…




俺の居場所になる。




直と結婚したら、週末にはここへ来る。




『お父さん、今夜は一緒に飲みましょう』なんて言いながら、

一升瓶を手に持って、この家に帰って来る。




そんな夢のような日々を思い描きながら俺は眠った。





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