オオカミ系幼なじみと同居中。


午後8時―


要はバイトに行った。


8時から11時半までのシフトらしい。



あたしの頭の中はあの美咲が発した言葉で一杯に埋めつくされていた。



『バイト、一緒にやってるのに……』



そう言った美咲の言葉に要はかなり動揺してた。


あんな要は見た事がない。



あたしは時計をチラッと見た。



時刻はすでに9時を回っていた。


…てか、高校生が夜のバイトなんかしてもいいの!?



あたしは意を決して立ち上がった。



こうなったら、要のバイト先に潜入調査だっ!!


あたしは、持っている服で、大人目の白いシフォンワンピースと茶色の羽織を着て、メイクもばっちりした。


よしっ!


あたしは普段はきなれないヒールのパンプスを履いて外に飛び出した。


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