オオカミ系幼なじみと同居中。

体に感じる要の重さ。



苦しい・・・



「・・・ッ・・・」



首筋に感じる鈍い感覚。

チクっとしてあたしは体を震わせた。


何度も何度も、要はあたしの首や頬、鎖骨にキスを落とす。




「・・・・んッ・・・」




熱い要の舌があたしを刺激するたびに、無条件にあたしの体が反応してしまうたびに瞼が熱くなって、喉の奥がギュッと締め付けられた。




「・・・んで・・・なんで泣いてんだよ・・・」

「・・・ッ・・・ヒック・・・」




苦しそうな要の声。
そして、そう言うと、要はあたしから体を離した。




要にとっては、
きっと女の子と「こうゆう事」するのはなんでもないのかもしれない。



そう思ってた。







―――・・・でも。





今、あたしに触れた要の手は・・・指先は・・・・





間違いなく、震えていた。



乱暴にあたしを押し倒したその手は・・・・まるで。



まるで、今にも溶けてしまいそうな雪に触れるようだった。




だから余計に涙が溢れて・・・・
彼女の顔が浮かんで・・・・・。




ねえ、要・・・・

あたしは・・・・


「・・・・あたしは要にとってなに?」

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