流れ星☆彡
自慢の彼氏
.



六月に入って、三年生にとってはバスケの最後の大会があった。


ほんとなら優太の応援に行きたかったんだけど、女バスに所属しているあたしには無理な話で……


でも女バスが二回戦で敗退してからは、男バスの応援をしに行った。



「紗羽、ごめんね」


「いいのよ。あたし結構暇だからさ」


「ありがとう」



一人じゃ心細くて、紗羽についてきてもらった。



「あっ、優太だ!」



コートに入ってきた優太を応援席から眺める。


カッコイイなぁ……


あっ、こっちを見た。


目が合った瞬間、優太がこっちに向かって走ってきた。



「絢華、マジで来てくれたんだ」


「うん!もちろんだよ。あっ、そうだ!昨日、これを作ったんだ」



そう言って手渡す。



「おー、すげぇじゃん!じゃあ、これは絢華が持ってろよ」



そう言って、優太が付けていたリストバンドをはずしてあたしにくれた。


その代わりに、あたしが縫ったリストバンドを優太がつけた。


赤いリストバンドを買ってきて、“YUTA”って文字入れをしたんだ。
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