流れ星☆彡
そんなことを考えていると、いつの間にか式は終わっていて、頬が涙で濡れていた。


教室に入って、クラスのみんなと別れを偲ぶ。


そのあとは、紗羽と一緒に外へ出た。


バスケ部の後輩から花を受け取ったり、知らない女の子からも“憧れてました”とか言って、写真や握手を求められたりした。


紗羽は数えきれないほどの告白を受けていて、“優太の女版”だと思った。


あたしも数人からの告白があったけれど、“来月結婚するから”と言って断ると、みんな決まって同じ反応で、目を見開いて固まっていた。


思わず笑ってしまった。



紗羽と写真を撮ったり、名残惜しくてずっとしゃべっていると……




やっぱり優太はあたしが欲しい言葉をくれる。



「絢華!卒業おめでとう!」



少し離れた場所から聞こえてきた、愛しい人の声。


あたしは振り返って……



「優太っ!」



そのまま優太のもとまで走っていった。


その胸に飛び込んで……



「優太、ありがとう!」



人目を気にせずに……


そのままキスをした――…
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