恋の音

3

「ただいま」


授業が終わって、家に帰ると...

せんべいをかじりながら、お姉ちゃんが手を振っている。



あっ、せっかくためて買った超おいしいせんべいを何食わぬ顔で食べてる。

ちょっと、ムカつくな。


「なんかこれ、あんまおいしくないね。」


はぁ?


「それ、人が買ってきたやつなんですけど!!」


やっぱり、これだ。

私の本性。


なんで、野村の前だと、胸が高まったり、かわいい真似をしたり..._

やっぱり、私、変なのかな?


「すいませんねぇ。」


お姉ちゃんは、まったく悪気がなさそうに謝る。


はぁ。

今日会ったこと、お姉ちゃんに話してみようかな。

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