たぶん恋、きっと愛
「そんなつもりじゃなくて…凱司さんは…、絶対そんなつもりじゃなかったのに…あたし…」
手を伸ばせば、口をつぐんだ雅が、なんだろうといった顔で、指先を触れてくる。
「こっち、来て」
ぎりぎり届いた雅の指先を掴み、鷹野は軽く引っ張った。
「届かない、もっとこっち」
「……さっきも、ね…」
駄目だ、待ってくれ。
指先を触れたまま、雅が体を起こす。
「凱司さんが……」
やめてくれ。
雅がベッドに近付き、鷹野の傍に寄りかかり毛先を散らす。
「…抱かれてみるか、なんて」
甘い、苦しそうな声で、続ける雅の額に、キスを、落とした。
「…好きだよ」
「…………」
「言うくらいいいじゃないか」
「今の話、聞いてくれてました?」
わずかに目を泳がせた雅は。
鷹野のキスには慣れたのか、どうも冗談だと思っている節があるように思える。
「聞いてたよ。だから、俺でも疼くか試したらいい」
疼いたら、単にキスで感じる体質だってだけだろ?
と。
鷹野は無理に、笑ってみせた。