たぶん恋、きっと愛

「……家事…頑張ります」


脚を組んだ凱司の傍で、視線も頭も下げたままの雅は、ちょっと奴隷のようだ、と鷹野は他人事のように思っていた。


きっと、本当は張り詰めていたのだろう。

毎週のように知らない男に抱かれるには、幼すぎる。

怖い目にも、当然合っているはずだ。


世の中、優しい男ばかりではない。



身を寄せる従姉とやらが、どう捉えているのか、甚だ疑問だけれど。
毎週外に放り出していたことに、変わりはない。



「………鷹野さんは…嫌じゃないですか…？」


首を傾げるようにこちらを向いた、雅の。
そのひどく不安そうな目と。


相談無く事を進めたことを、少しは悪いと思っているのか、僅かにバツの悪そうな凱司の、目とに。



「…ちゃんと、許可取っておいでね」



そう、微笑むしかなかった。