切端詩集 断片的な虚構
君の血



『君の血』


模倣でも創造でもかまわない
君の血が一滴でも捧げてあれば
僕にそれが届く

君の血に染まった言葉が見たい
君だけが持つ匂いと色で
僕を捕まえて虜にして
それだけが共鳴する
愛が血の中に溶けて
身体の中に流れている
君のくれる酸素が
鉄の中にある
それでしかできない呼吸が
人生に訪れることがあるから

欲しいのは君の言葉
君にしか彩れない色







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