切端詩集 断片的な虚構
ボロボロ



『ボロボロ』


ボロボロの君を抱えて
明け方帰る
君の知っている君と
僕の知っている君は
別人に近いから
この抱えている身体は
ちっとも君とは思えない

ボロボロの傷ついた体を
自分だと思ってる君は
人生を呪っているが
呪っている割りには
無傷の魂しか見えない

(帰るのはどこだ?)
君がうわごとみたいに呟く
君を連れて行こう
ハートの奥のそこをまた越えて









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