切端詩集 断片的な虚構
不眠症




『不眠症』


知ってたのに驚くなよ
昼は空虚
夜は狂気
僕は空気を食らう人形だ
爪で床をかくのを止めに
こんな夜中に来たのかい?
不眠症じゃない
眠る意味を忘れた
早く逃げてくれないか
起きてようが寝てようが
醒めない夢の中に
君がいないことを
わからないなら









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