切端詩集 断片的な虚構
極北の花火



『極北の花火』


冷え切った空気にこだまする爆音
湖の岸辺が凍りつき
異国の聖夜が僕を待つ

ひっそりと
夜にもみのき
僕が幼い頃読んだ絵本
1ページだけ思い出す
もう、帰ることはない故郷
あの本の中で終わるのも
なんか感慨深いねいまは

冬の花火
冬の花火
閃光が光るとにじんでるから
どうしてここに居るのか
そのワケを教えて欲しくなる

冬の花火
冬の銃声








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