切端詩集 断片的な虚構
カテドラル




『カテドラル』


星がまたたいているあいだ
ずっと賛美歌が聞こえている
遠くの星が崩壊していく
その鈴のような音色を
重ねた爆音と静寂
耳には聞こえない音
まだ僕の目には届かない場所で
光が伝えられないさよなら
慰安と祈りを全宇宙に浸すように

闇が鳴り響いている
完全な静寂の訪れる日まで








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