切端詩集 断片的な虚構
リスタート



『リスタート』


ウイルスに汚染された人生のページを
愛着や怒号の中で終わらせてる
もう何度こんなことをしたんだろう
いつまでたっても慣れないことが
今の自分の免罪符に思えて
散らかった荷物の中で
苦笑と苦痛を拾い集める

知らない町が待つ
リスタートなのかエスケープなのか
今の自分に分かるはずもない
ウイルスなんて都合のいい話だ
自分の中の壊れた自分
待たせてごめん
すぐに、すぐに助けに行く
あと少しで辿り着けるさ
きっと

目をやれば窓に夕焼け









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