あたしが見た世界Ⅲ【完】






「ウッ!!?」




奴があたしのガラ空きになっている腹に、銃を持っているその手のまま、ドスゥッと殴る。




その衝撃であたしは後方へ投げ出され、積み上げられている段ボールに激突した。




「かはっ…」




くそ…。




殴られた腹が痛い。




内臓が口から出そうだった。




仰向けになって、息の荒い呼吸をしていると、ゆっくりと近づいてくる奴の足音が聞こえる。




くそ。




1、2を争っているものの、結局は二人でないと誰にも勝てない。




あたしはよろめきながらも、立ち上がる。







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