黒羽の裏切り
すると目があった瞬間、




いきなり手首を掴まれた。




「?!」






困惑して彼の顔をみるが、静かにこっちを見つめ返すだけ。





すんごく綺麗な瞳をしている。






「…ちょっと…痛いんだけど。」





不機嫌そうに声を漏らすと、




「…ああ、そういうことか…ごめん。」





といって手を離された。







何、この子。



すんごく怖い。





霊界の一人なんだろうか?



もしかして…悪魔?





そう思いながら本をバーコードリーダーに通し、彼に手渡す。





「期限は、「気をつけた方がいい。変な真似をすると、何が起こるか分からない。」





「え…?」





いきなり声をかけられ驚いた。





変な…真似…?





もう一度目の前をみるが、もう彼は優雅に図書室から出て行くところだ。




一瞬、引きとめようとも思うが、



怖いので諦めた。





ただの…



頭おかしい人かもしれないし。
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