野獣の飼い主

透き通る青空の今日。

私は新入生の胸に花を付けている。

めんどくさいけど、優等生を演じている私は笑顔を張り付けて、迎えている。

「入学おめでとう」

「こっちでクラスを確認してください」

一緒に作業をしているのはクラス委員長の佐々木君。

茶色でちょっと長めの髪と着崩した制服。

イケメンの彼に顔を赤くする彼女達。

騙されてるよ…君たち。

私には関係ないけど少し気の毒に思う。

「佐々木君お疲れ様」

「海野もお疲れ」

最後の生徒を教室に送り出し、任務完了。