大人の恋をしよう☆彡

愛しい女 side 千隼


SIDE 千隼


「ただいま~。」


春に一度帰ってから、久しぶりの我が家。

本当は3年と言われたニューヨーク支社への転勤。

がむしゃらに働いて、なんとか、1年半で実績を残した。



やっと、帰って来れた。



今日、帰ってくることを誰に言わなかった。

理由はただ一つ。

ミーを驚かす為。


ずっと、傍にいるって約束したのに、留学やら、転勤やらで寂しい思いをさせてしまった。

けど、ようやく、一緒に居られる。



「え?!千隼?」


第一声はミーじゃなくて、母さん。

チッと舌打ちして見ると、



「ただいま。ミーは?」


「へ?・・え~と・・・・」



何だよ。イラ付くな。


ミーが居ないだけでイライラする。







< 59 / 106 >

この作品をシェア

pagetop