刻印を持つ古の巫女


「それがね…閑田君が倒れてお家に連絡をしに行った時に…ね…。」




「先生…利來は?」




「それが…私が戻った時にはいなくてガラスが割れてるだけだったの…。」




先生から割れているガラスに目をやるとある事に気づいた。




「先生…それって…血…ですよね?」




それは先生の血?
それとも…




「閑田君がこれを割ったのならこの血は閑田君のかもしれないわね。」




利來…。




「ちょ、幸嶺さん!?」




私は保健室をあとにした。



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