刻印を持つ古の巫女
大丈夫かな?
声でもかけてみようかな。
さらに近づいて見てみると…
え…?私?
そこには小さい頃の私がいた。
「………!」
え……
声が……出ない?
「……!…!」
ダメだ。
全然声が出ない。
「紗良ーっ!」
後ろから聞こえて来た声に振り向くと一人の男の子が走って来る。
あ、あれ?
私に気づいてない…?
私に突っ込む形で走って来る男の子。
このままじゃぶつかる!
そう思って除けようとした瞬間……