青空バスケ―another story―
臨時マネージャー
陽斗side

「クリスマスは一日練習!
お前らに雑談する暇なんて与えない!!」


監督の言葉に部員全員がポカーン……。


……はい?


「監督……とうとう壊れたか」

「ほら……監督って32歳独身で彼女もいないから」

「なるほどー、暇人ってことか!」

「バッカ、イツ!」

「声デカい!」


俺と侑哉がせっかく聞こえないように小声で話してたのに……コイツは……。

監督が鋭い目で俺達を見た。


「おい、そこのバカ三人!」


三人って………え!?

俺達まで!?


「お前ら、二日限定の臨時マネージャーを探してこい!」

「「………は?」」


臨時……マネージャー?


「何でいきなり……。
ていうか、いつもマネージャーなしでやってるからいらなくないっすか?」

「いい質問だ、風見!
いつもは一年が代わりにやってる。
だが、アイツらもあと少しで二年だ。
そろそろ本格的に練習をしようじゃないか!」

「はあ……」


監督ってこんなキャラだったっけ……。


「そこで、今月の24と25の二日間だけ一年をみっちりと指導しようと思う!
お前ら二年は……まぁ、勝手にやってろ」


え!?放置!?

まさかの放置!?


「てことで、一週間以内に探してこい。
いいな!」


マジで……?

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