青空バスケ―another story―
ハル君
陽斗side

あれから伊沢とよく話すようになった。

別に何てことのない、他愛のない話。

それでもすごく楽しくて、学校が前より何倍も楽しくなった気がした。


「ハルー!!」

「何?」

「ハルハルハルー!!」

「だー!
もう、聞こえてるって!!」


いつにも増してハイテンションなイツ。

侑哉がウザったそうな顔でイツを見た。


「聞いてよー、聞いて聞いて!」

「だから何?」

「えー、知りたい?」


……ウザい。

ウザいぞ、コイツ。


「……なぁ、侑哉……」

「ウソウソ!!
冗談だから聞いて!」

「何」


イツは嬉しそうに俺の机をバンバン叩いた。

……うん、ウザい。
< 17 / 300 >

この作品をシェア

pagetop