青空バスケ―another story―
永遠の約束
陽斗side

「ここって……」


俺が最後に七海を連れてきた場所。

そこは……いつもの公園。


「最後に……どうしても七海と来たかった」


七海はそっと桜の木の幹に触れた。

花はほとんど散り、葉が出始めていた。


「桜も……しばらくは見納めかな」


七海が小さく笑った。

……でも、それはいつもの笑顔じゃなくて。

……どこか切なげだった。


「でも……一生見れなくなるわけじゃないだろ」

「そうだけど……。
何か……寂しいな」


七海………。


「もうちょっと……見てたかったな」


花が散りかけた桜の木を見上げながら……小さく呟いた。

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