青空バスケ―another story―
片想いと両想い
陽斗side

「夏野、お前若いな!」

「そりゃ、高校生ですからね。
これ」

「浦山もモテそうな顔してんなー」

「実際にモテてましたからねー、陽斗は」


……何だ?


朝、会社に行くと先輩達が輪を作って何かを見ていた。


その中心にいるのはタケ。


しかも、何か俺の名前聞こえなかったか……?


「お、陽斗!」

「……タケ。
お前、何やって……」

「これだよ、これ」


タケは笑いながら俺に一冊の本を見せた。

これは……アルバム?

見てみると、高校の部活の写真ばかりだった。


「ほら。宮田が結婚するだろ?
俺、それのスライドショー作る係に選ばれちゃって。
昨日、見てたら懐かしくてさ~。
持ってきちゃった」


……そういえば、アイツも結婚するんだっけ。

最近はよく昔の部活仲間達が結婚していく。


イツも結婚するしな~……。


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