青空バスケ―another story―
バスケ・ラブ
七海side

「え?大会?」


あたしが聞き返すと、風見君はペットボトルのお茶を飲みながら頷いた。


朝。

教室に入ると、萌りんもハル君もイッ君もいなくて他の女の子達のところに行こうかなと思ってると、風見君に話しかけられた。


最初は他愛もない話。

そしていつの間にか部活の話になって……今に至る。


「それってインハイの?」

「予選。
もうすぐ決勝なんだ」

「それって、決勝勝ってもまだ試合あるんだよね?」

「あぁ、決勝リーグね。
各ブロックの一位通過のチーム四校で行われんの。
で、それに勝った三校が本選進出」

「へ~。
じゃあ今度の決勝で勝ったら、そのー……決勝リーグ?に出れるの?」

「そうそう」

「アズイチは強いって知ってたけど、改めて聞くとすごいねー。
去年はそれ勝ち抜いたんでしょ?」

「まぁな。
去年、一年でスタメンで試合に出てたのは陽斗だけなんだけど」


そっか。

ハル君はスタメンでインハイにも出てたんだよね。

< 92 / 300 >

この作品をシェア

pagetop