Light of hope Ⅰ【完】
「君大丈夫?怪我してない?」
舌打ちをされて不快感を露にすると、銀髪男の後ろにいた茶髪のイケメンが代わりに話しかけてきた。
こちらも銀髪男よりは低いものの、180cmはありそうな身長。
美形の2人組か。
「……大丈夫」
そう素っ気なく答えると、
「良かった、こいつがごめんね?」
偽りの笑顔を貼り付けて謝ってきた。
「そんな女に構ってんじゃねぇ。行くぞ」
そんな行動に銀髪男は舌打ちし、茶髪男を連れて歩き出そうとする。
礼儀のなってない男だ。
前言撤回、礼儀知らずはモテないな。
「ねぇ、銀髪男」
「あ”ぁ?」
銀髪男の行動に二度目の不快感を覚え呼び止めると、殺気を含んだ睨みを向けてきた。
へぇ、結構な殺気を出せるんだ。