Light of hope Ⅰ【完】




「…恥ずかしい過去だからな、あんまり穿り返さないでくれよ。


そんなことより心配したんだぞ。なんで遅くなった?」



話を逸らされたと思ったが、心底心配そうに聞かれると何だか申し訳ない。



大層な理由じゃないから余計にそう思う。



「寝坊と……まぁ色々あって」



「色々ってなんだ、色々って」



「えぇっと…か、絡まれてました」



「あ”?何にもなかっただろうな?」



心配してくれるのはいいんだけど、その殺気と睨みは何とかならないかな。



それに私は心配されるほど弱くない。



< 21 / 520 >

この作品をシェア

pagetop