恋をした
はじめて

*出逢い*


愛莉side

こんな事ってあるんだ・・・
もう17年生きていて、一番驚いたかも・・
恋なんてしたことないし、しようとも思わなかった。
もちろん、彼氏なんていた事が無かった。
でも・・・・

「あぁ~!夏休み楽しみ!!」

「なになに?愛莉は彼氏さんとですかっ!!」

「いないし。」

あたしは、中西愛莉。私に彼氏なんていないし、欲しいなんて思った事ない!
友達は彼氏がいるけど、毎日メールに電話・・大変そう・・。
あたしの一番の親友、木下美樹は彼氏がいて超ラブラブ。こんな2人になれるなら
恋も良いかなってたまに思うときもある。
でも、ラブラブ過ぎて、最近はうち等とも遊んでくれない・・

「あたしは彼氏とだなぁ・・・愛莉等と遊べないや・・」

「そっか!あたしは佳澄と遊びほうけるぜ★」

山本佳澄も美樹と同じく親友。いつも3人で仲良しだった。
今年の夏は、佳澄と一緒にいるときが増えそう。

「あっ!彼氏から電話ごめん、もう行くね!お先!!」

「うん!バイバイっ」

美樹、行っちゃったし暇だな・・
教室だし何にも出来ない。ちょっと寝よう・・

「・・莉・・愛莉!?・・愛莉ww」

「んっ!あ~」

「すげえ寝方!教室で寝るか!?普通・・」

「もしかしてずっと寝てた!?今何時?」

「今20時。送ってく?」

「あっ!ごめんよろしく★」

起こしてくれたのは、篤志こと、伊藤篤志。

篤志とは、幼馴染で男としては意識したことなかった。
ただ・・ただね・・篤志が初めてあたしに男を意識させた・・

「今日、自転車だから、しっかりつかまってて!」

「うん・・。」

篤志の背中が広くて暖かくて・・・
男ということを意識してしまった。
いままで何で分からなかったんだろう
胸の鼓動がうるさい・・・
もしかしたら、好きなのかな?

いや、それはない!
でも・・・
やっぱり、この気持ちは・・・。

次の日、あたしはどう接していいか分からなかった。
自分が、篤志の事好きかも知れないと思ったから・・。
いや、‘かもしれない’じゃなくて好きなんだ。
自分の気持ちに気づいてしまった。

「よ!おはょ。昨日は大変だったな」

「あっ!うん。送ってくれてありがとう。」

みるみる頬っぺたが赤くなっていくのが自分でも分かった。
ほら、篤志の事好きなんだよ・・・。
そう思った瞬間、意識してうまくしゃべれない・・。

「顔赤いよ?熱あるなら保健室行けば?」

「///。そうするよ。」

恥ずかしかったし、不審に思わせたかもしれない。

あたしが恥ずかしかっただけで、篤志はあたしのこと
なんとも思っていないなんて事は知ってる。
だから、私は意識する必要なんて無いんだけど(笑)
好きって分かって意識せずにはいられないみたい。

好き・・・
何で気づいてしまったんだろう・・?
友達のままの方が楽しくて楽だったのに。
なんで、勝手に暴走するこの気持ちを止められないんだろう。

きっとあたしはこの気持ちを伝えることが出来ない。
< 1 / 8 >

この作品をシェア

pagetop