In the warm rain【Brack☆Jack3】
『泣かないで、ミサト。生きていれば、きっとまた会える 。…ううん、例え死んでも、心の中にずっと生きるの。だって私たち…親友だから』


 幼少の頃。

 銃の扱いしか教えられないこの施設で、彼女はいつも優しくしてくれた。

 施設の中で唯一、友達といえる彼女は、ミサトよりも二年早く一人前になり、いつの間にか会えなくなっていたが。

 今でも、彼女の笑った顔は、鮮明に思い出せる。

 彼女の笑顔は本当のお姉さんのように優しくて、そしていつも、どこか悲しそうだった…。
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