In the warm rain【Brack☆Jack3】
「こっちこそ助かるよ、コックがいきなり辞めちゃってさ、困ってたのよ」

「じゃあ…」

「できたらお願いできるかな?」


 ミサトは、そう言ってウインクする。

 あまりにも簡単に決まってしまったので、逆に驚いた表情を浮かべる彼女。


「あの…」

「大丈夫、ここはダウンタウンだよ。そんな中あなたみたいな人が雇ってくれなんて、何かワケありなんじゃない?」

「………」

「こっちは何も気にしないからさ。あ、でも名前くらいは教えてくれるかな?」

「…レイ、です」

「OK、よろしくね、レイ」


 屈託なく、ミサトはレイと名乗るこの女性と握手をかわした。
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