すっぴん恋愛~危険な素顔はオフィス内禁止~
「桃ちゃんって、あの子?」


「そう。だから、姉ちゃんは送ってもらいなよ。じゃあね」


祥吾は手を振る女の子の元へ戻って行った。

いつの間にか、男の子が増えていて大騒ぎになっていた。


マスターが迷惑そうにカクテルを作っている。


「ま、弟さんのお願いでもあるし…送りますよ。お礼は泊めてくれればいいから」


竜哉はニヤリと笑う。


「はあ…もう好きにしたら?」


祥吾が竜哉に頼んだとなると、頑として断ることも出来なくなっていた。

< 153 / 244 >

この作品をシェア

pagetop