すっぴん恋愛~危険な素顔はオフィス内禁止~
(この目、好きだったな…)


亜矢は竜哉の目を見つめていた。

竜哉もまた亜矢を見つめていた。


2人には男女の愛情はなくても、信頼関係があった。
だから、恋人ではない奇妙な関係が2年も続いたのである。


見つめ合いながら、またキスを繰り返す。


竜哉の唇は首筋から下へと移動していく。


何度も体を重ねているから、敏感な部分を知り尽くしている。


「竜哉……」

亜矢の目はとろんとした。


「フッ…その顔、好き…」


意地悪く笑う。
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