詩集
【それこそわたし】

昔から。それはもうずいぶん昔から。
自分の考え方は間違っていると思ってた。

他人と比べて一般と比べて、完全に
完全に少数派の方だと知っていたから
特別な訳じゃない、ただ歪んでいるのだと。

誰かと一緒に笑っていると何も考えない
ただふと過るのは「この人は多数派」の思考

知っているからこそ抗わない。
気付いたからこそ静かに生きた。
だけど時折、火種が燃えるときがある
止められないときもある。

それが正しくても間違ってても良い時がある。

そして我に返ると「あぁ、やっぱり」
私は間違っていたのだなあと、思ってしまう


ーーだからと言って何も変わらないのだけれど。
< 70 / 104 >

この作品をシェア

pagetop