詩集
【冷却】

疲れた頭を休ませて、
甘ったるいドリンクを流し込む
ほっと一息付いてから、
ゆっくり目を閉じて全てを手放した

見ている世界が全てではない
いつか気付いた事をふと思い出す

新しい世界はとても穏やかで
全く私の知らない世界だった

まだ昔の事は思い出せる。
前の世界は素晴らしかったから
だけど今こそ思える
やっぱり、どの世界も恐ろしく
そして、どの世界もすばらしい。

目を開けて冷えきったドリンクを見て
私は、またふと思うのだ。
熱いときはあんなにも美味しいのだな、と

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