らぶ・みー 

「あの人、多分、ずっと見てたと思う。」

「マジ?ま、別にいいけど。」

「大丈夫なの?」

「うん。いちいち気にしてたら、会えなくなっちゃうじゃん。」



それはそうだけど.......

険しい表情で、私を睨むように見ていた。

気のせいじゃないと思う。

彼は何とも思わなかったのかな?



「あの人さ、俺がまだ新人でショップにいた時、配属されてた店のストアマネージャーだったんだ。今はうんとエラくなっちゃってて、俺のいる部門の直属の上司じゃないんだけど、よく面倒見てくれる。」

「ふーん。」

「美人で仕事もテキパキこなす、典型的な『出来る女』みたいな感じ?いい人だし、オトナだから、ペラペラ喋んないよ。どんな彼女連れてるのか気になっただけじゃん?」



彼がそう言ってるのに、私が気にし過ぎるのもおかしいかな。

でも、何だか嫌な予感がする.......
< 147 / 325 >

この作品をシェア

pagetop